私の子供が4歳になったのを切っ掛けに、住んでいた地域のリサイクルセンターに出かけました。
リサイクルセンターを訪れたのはリユースの自転車を自分の子供に乗車させようと思ったからでした。
所狭しと並べられた日用品や家具の数に驚くと共に、まだまだ実用的で、それなりの価格がつくと思えるものがたくさんあり、その善意の数に圧倒されました。
目的としていた自転車は掲示板に貼られたお譲りカードで見つけ、連絡先に電話をしお譲りしていただくことになりました。
受け渡しの場所でその方にお会いしわかったことがありました。
その方は、自分の子供と同じ学区にお住まいのご近所さんでした。
こんな身近に自分が必要とするものをお譲りしたいと思っている方がいることに驚き、一方でそういう思いとニーズが、もっと簡単に橋渡しされるような世の中をつくりたいと思いました。
自転車を譲り受けたお母様とは、それを切っ掛けにご近所づきあいがスタートしました。また、数年後にはその譲り受けた自転車を違うご近所さんにお譲りしました。その方とも、それを切っ掛けに挨拶を交わすご近所さんになりました。
切っ掛けは、近所のリユースセンターでしたが、同じ地域や街の人たちがちょっとしたモノの譲り合いや、すこしの助け合いなどを切っ掛けに親しくなることにより、これからの社会が目指す循環型の社会はみんなにとってもっと自然で身近に親しみのあるものになると思っています。
そのような文化や思いが地域の中で育まれることにより、人々が助け合う街により近づいていけると私は信じています。